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むくみなどの日常の悩み

疲れていると足がつりやすい!?

身体がだるい、イライラしやすい、微熱が続く...など、現代人はいろいろな悩みを抱えています。些細なことでも、それらの1つひとつが身体からのSOS。血めぐり研究会の代表を務めている川嶋朗先生に、日頃起きやすいトラブルとその理由について伺いました!

夜寝ているときに突然足がつることがあります。
特に、疲れているときに多い気がしますが、疲れとは関係がありますか?
また、治すにはどうしたらよいのでしょうか?(30代後半男性)

足のつりは、夜寝ているとき、疲れているとき、冷えているときなどになりやすいもの。
でも、足がつる原因は、未だによくわからないことが多いのです。

原因としてあげられるのは、
・ミネラル(ナトリウム・カリウム・カルシウム・リン等)や水分のバランス異常
・代謝の異常
・神経や筋肉の異常

などに関係があるのではないかといわれています。

筋肉は、収縮するとき、ナトリウムが中に入り、カリウムが出て、カルシウムがまた中に入る、といったミネラルの移動が起きています。
足がつる状態とは、筋肉が収縮して痙攣したまま止まってしまった状態ですから、おそらく、そのミネラルの移動がうまくいっていない状態なのでしょう。

たとえば、腎臓が悪くて人工透析を受けている患者さんは、下肢のつりが起きやすい。腎臓が悪いと、老廃物の排泄や水分調節だけでなく、ミネラルバランスの調整もうまくいかなくなるのです。
透析患者さんだけではなく、神経が直接痛んでしまう糖尿病、椎間板ヘルニア、解毒力の落ちてしまった肝硬変症、そしてまさに血めぐり不良による動脈硬化や下肢の静脈瘤などでも、足のつりがよくみられます。

下肢のつりは、バケツにお湯を張って、温めるだけでかなりよくなります。やはり、温めて血めぐりをよくすると改善されるのです。

疲れているときに足がつりやすいというのは、疲労物質がたまって、ミネラルの移動がうまくいかなくなっているることも考えられます。疲れていると同時に、冷えていることも多いでしょうし、寝ているときになりやすいのも、体温が下がっているからかもしれません。いずれにしても、血めぐりが悪いと足がつりやすくなる、といえます。

もうひとつの原因は脱水です。
脱水のときは、血管の中の血の量が減っているわけですから、これも血めぐりが悪い状態。こういうときは、温めるのはもちろん、水分の補給も必要です。できれば、ミネラルの多い水がいいでしょう。

対処法として即効性があるのは、「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」という漢方薬。
不思議ですが、服用するとたった10分ほどで効きます。
ただし、これはあくまでも一時しのぎ。足のつりやすい人は、ふだんからの血めぐりを改善しておいたほうがいいでしょう。
軽い運動をする、体を冷やさないようにする、などの基本の血めぐりケアを実践してください。また、カルシウムやマグネシウムなどを補っておくこともおすすめします。

川嶋 朗先生

川嶋 朗先生プロフィール

血めぐり研究会代表。東京有明医療大学 保健医療学部鍼灸学科 教授。東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門担当。日本内科学会認定医・総合内科専門医。日本統合医療学会(IMJ)理事、医学博士。